「問題解決」の方法は無数にあります。
そして、サラリーマンにはこの「問題解決力」というのは必須です。
この能力次第で、仕事が出来る人かどうかが決まってしまいます。
しかし、会社に入るまで問題解決の方法を教わる機会はありません。
いえ、もしかしたら会社に入っても教えてくれない所もあるかもしれません。
僕は全然教えてもらえなかった人です。
だからこそ、ビジネス書を読んだり、他の人の手法を真似したりしてきました。
その中で、色々手法はあるけど「まずはこれ」という手法があります。
それが、「OK/NG比較」です。
難しい方法論も世の中にはありますが、まずこれで考えてみるという手法です。
今回その内容を説明したいと思います。
OK/NG比較とは
この手法ですが、名前からも分かると思うのですが、OKとNGを比較してその違いから原因を探ろう、というものになります。非常にシンプルですが、以外にみんなやっていない方法になります。
やり方としては、次の手順になります。
2. OK(問題なしと言われる対象)を見つけ出す
3. 問題に影響しそうな要因をOKとNGで比較する
4. 違う要因を見つけたら、その妥当性を調査する
大抵の場合は問題が起こっているはずなので、その問題が対象になるはずです。
ここは色々な切口があります。
例えば、ある測定値が異常値を示した場合、前回の測定では問題なかったのであれば、その時をOKとすればいいです。
また、ある製品で黒色は異常が多いけど、白色は全く異常が出ないのであれば、ある製品の白色をOKとすればいいです。
この様に同属(似ているもの)でOKを決めてください。
例えば、温度、湿度が影響しそうなら、そこを比較するし、作業者や方法が影響するなら、それを並べて比較してみましょう。

この違いこそ、原因である可能性が高いです。
どんな時に使えるのか?
下記の様な事を思った時に、まずやってみてもらいたい方法になります。
・他の物は問題ないのに、これだけ問題が出る
このように、「違い」に注目があるのでは?と感じた時には是非使ってください。
逆に言うと、慢性的な問題には向きません。
慢性的な問題にも、もちろん原因はありますが、たくさんの要因が絡み合って発生している場合が多くあります。
それを単一の比較でやろうとすると、「結局差がない」となってしまいがちです。
なぜ有効なのか?
僕は製造業で10年以上に渡って、現場で起きる問題を解決してきました。
その中でも、この方法はたくさん使ってきました。
なぜこの方法が有効かと言うと、「誰でも出来て、圧倒的に早い」からです。
比較するだけだったら、誰でも出来ます。
問題が発生した時に多くの上司は、「早い進捗」を望んでいます。
それは、問題の大きさがどの程度なのか知りたいからです。
その中で、すぐに比較を行い、「ここが怪しい」と言ってくれると非常に助かります。
また、深く考える必要がないため、「とりあえずやる」というのに向いていて、すぐ出来ます。
この様なメリットがあるため、僕は部下や後輩達には、「よく分からんのなら、まず比較しろ」って言っています。
問題解決の方法は、もちろんこれだけではありません。
ただ、レベルが上がってくると、それなりの思考力が必要になります。
その中でも、この方法はお手軽で非常に有効な方法だと思っています。
みなさんの仕事の参考になれば幸いです
でわでわ。
問題解決力を鍛えたい人へ
問題解決法を深く学びたい方は、絶対通らないといけない道があります。
それは「論理的思考」です。
これが出来ずに、レベルアップは不可能です。
下記にその論理的思考を学ぶ上で大切な本を紹介します。
これをしっかりやれば、他の本はいりません(同じ事が書いているだけ)。
是非一度読んでみてください。