製造業はかなり確立された業種だと思います。
仕事の進め方は、品質管理を中心として、トヨタ式やカイゼンなどでそれぞれのやり方が明確になっています。
そのため、しっかり勉強すれば、組織(例えば、工場)をあるレベルまでは、誰でも到達出来ます。
しかし、一方でもう一つ上のレベルに上げたいと思った場合、アイディアが必要となります。
特にIoTやAIなどを自分の会社に取り入れて成果を出そうと思うと、現状ではアイディア勝負になってしまってます(まだまだ実例が少ないため)。
そんな中で僕が使っているちょっと違ったアイディアを出す方法をお伝えしたいと思います。
それはキーエンスを活用すること!
何それ?と思われる方もいると思いますが、僕個人は結構活用していて、いい方法だなと思っています。
そのため、今回はアイディアを出すためのキーエンス活用方法を紹介します。
製造業でエンジニアとして働かれている方はもちろん、アイディア好き、メカ好きの方は面白いと思います。
キーエンスってどんな会社?
キーエンスはセンサーを中心とした、計測機器メーカーです。
年収が非常に高い会社としても有名ですね。
特徴として、ファブレス経営をしていて、メーカーながら工場を持っていません。
そのため、開発に力を入れていて、利益率も非常に高くなっています。
自社で生産設備を持たない経営方式のこと。製品の生産はすべて他社に委託します。
ファブレスとは工場(Fab)がない(Less)という意味です。ファブレスメーカー自体は、開発や設計、マーケティングを主な業務とします。
参考URL:https://www.kaonavi.jp/dictionary/fabless-management/
また後でも説明しますが、営業に特徴があり、顧客のフォロー体制は他社とは全然違います。
キーエンスの製品はホームページで見る事が出来て、そのカタログもホームページからダウンロード出来ます(会員登録が必要)。このダウンロードがすごさのポイントになっています。
色々書きましたが、すごいセンサーの会社という理解でオッケーです。
キーエンスの凄さ
ユーザー側から見た、キーエンスの凄さはやはりなんと言っても、開発力と営業力です。
キーエンスの製品はどれも痒い所に手が届くような製品です。
例えば、配管の流量を測定する機器では、本来なら配管を加工しないといけない所を、ただ配管を挟む様に取り付けるだけで測定が可能です。いい製品です。
参照URL:https://www.keyence.co.jp/products/process/flow/fd-q/
営業の人から聞いた話だと、顧客との打ち合わせの時にニーズをピックアップして、それを開発に活かす様です。
当たり前の様な事を確実にやっていて、しかも製品サイクルが早く、開発力の高さが分かります。
次に営業力ですが、何と言ってもその対応の早さが群を抜いています。
しかもそれを会社全体で仕組みとして行っている所は凄いとしか言えません。
キーエンスではホームページ上で製品のカタログをダウンロードすると、1時間後にはキーエンスの営業の人から電話が来ます。
つまり、ダウンロードすると「どこの誰が、この製品を見た」と分かる仕組みを作っていて、すぐにアポを取りに連絡するという仕組みがあるのです。
そのため、すぐに製品の詳細を聞いたり、相談に乗ってもらったり出来ます。早い時なら次の日に打ち合わせという事もあります。もちろんちょっとめんどくさい時もあるのですが、これだけ徹底しているのはあっぱれです。
この様に良い製品を早く試す事が出来るので、ユーザーとしては非常に嬉しいです。ちょっと営業がめんどくさい時もありますが(ここだけの話で)。
キーエンスを活用方法
では具体的にどの様に活用するのかと言うと、「定期的にホームページを見る」、だけ。
なんじゃそりゃ?って思うかもしれませんが、これが効果あります。
アイディアを出すために必要な事は、「悩み、疑問。そして刺激」です。
あのデータが取れれば、と悩んでる時にあるキーエンスの商品を見ると、あれここで使えるかも?とかこんなデータが取れるなら別の所でも使えるかも、とアイディアが浮かんできます。
参照URL:https://www.keyence.co.jp/
また、逆方向のアプローチも有効です。
もしこのセンサーがあったら、どこで使ってどんなデータを取ろうか?と考えてみる
参照URL:https://www.keyence.co.jp/products/safety/safety-door/gs/
キーエンスのホームページには、自社製品の活用方法を多く載せてくれています。
これが便利で自分の所でも使えるかもと思う場面が多くあります。
工場で働いていると、色んな所でデータが取りたいと思う時があります。
そんな時にセンサーについての情報を見てると課題を解決出来る場合が多いです。
機械学習とAIの架け橋に
これからの時代は機械学習とAIがどんどん普及してきます。
これは間違いありません。
もちろん成果が出てくるのはもう少し先かもしれませんが、より発展するでしょう。
そんな背景もあり、これら新しい技術の導入を考えてる会社も多いと思います。
しかし、機械学習やAIの技術を手に入れてもすぐに使えません。
なぜならそれらにはデータが必要だからです。
そのため、データを取得するという最初のステップが出来ているかどうかが課題となります。
古い機械を使って物を作ってる会社はたくさんあります。
その時に必要となるのがセンサーです。
そのため、キーエンスの製品を眺めながら、将来的に機械学習やAIでどんな成果を出そうか考えるがいいと思います。
仕事をする中で参考になれば幸いです!