
経験不足かな
仕事で上手くいかなかった時にこんな事を思った人は多いのではないでしょうか?
特に、新入社員や異動したての人は、こんな場面に多く遭遇していると思います。
また中堅、ベテランの人も若い頃こんな思いをされた人もいるとはずです。
ただ、本当に原因は経験不足なのでしょうか?
僕も同じ様な経験をしてきましたが、今となっての結論として、仕事が出来ない理由は経験不足ではなく、「知識不足」の方が多かった、と思っています。
今回は仕事が上手くいかなかった時にどう考えるべきかをまとめました。
みなさんのご経験と合わせて読んでもらえると嬉しいです!
仕事が出来ない理由を分解してみる
仕事が上手く行かなかった時、単純に「経験不足だ」と捉えていると正直危険だと思っています。
なぜなら、経験ではカバー出来ない可能性もあり、また経験だった場合それをカバーするには時間がかかってしまうからです。
だからこそまず知っておいてほしい事は、仕事の出来ない理由の「構造」です。
ちょっと下に書き出してみました。
仕事が上手く行かない時の原因は大きく分けると、「経験不足」と「知識不足」に分けられます。
経験不足では、やった事がなかったやこんな状況初めてだったという風に思う事が多いと思います。
特に新人の時は、この状態によく出会う事でしょう。
そして、先輩や上司に相談しても、「それは経験するしかないよ」と言われ、とりあえず頑張ってみるかと思う人が多いと思います。
一方で、仕事は経験だけですべてが解決するものではありません。
みなさんの経験に、知っておけば出来たのにって事ありませんか?
僕はあって、新入社員の時ある加工条件の設定に失敗しました。
それを先輩に聞くと、「こうゆう原理でその現象起こるから、次は気をつけて」と言われました。
その時思ったのが、「先に言えよ」です。
こんな感じで知っていれば出来る事というのは多くあります。
だからこそ、仕事が上手くいかなかった時には必ず振り返ってみて、経験不足が原因だったのか、それとも知識不足が原因だったのかをはっきりさせないと、すべて「経験不足」で済まされてしまいます。
僕は仕事で何人もの部下と一緒に仕事して、上手く行かない場面に遭遇してきました。
その時に、「何が原因で上手くいかなかった?」と聞くと、ほとんどの人が「経験不足だった」と答えます。
「とりあえず経験不足って事にしよう」と思っていたのかもしれませんが、僕には「経験不足意外に出来ない理由って何かあるのか?」という意味も含んでいる様に聞こえました。
ただ、これでは全く進歩がなく、ただ経験するために待つしかなくなってしまいます。
経験と知識を分断しよう
なぜ上記の様に「経験不足」という言葉ですべて片付ける人がいるのか考えてみました。
その理由は、「知識は経験すれば手に入る」という前提の人が多くいるからだと思っています。
少し、組織的な方向からアプローチしてみます。
日本の伝統的な組織は「年功序列」を採用しています。
これの前提は、「年齢を重ねれば仕事が出来る」って事を前提にしています。
そして、「仕事が出来る=経験と知識が十分」と言えるので、
という前提が年功序列という仕組みに組み込まれてしまっています。
このため、とにかく経験すれば、知識も手に入ると思われがちになっていると思います。
ただ、みなさんも感じている通り、そんな事はありません。
特に今は情報が非常に多くあり、知識を得るのに時間はどんどん必要なくなっています。
だからこそ、経験と知識を別で考えて、それぞれを強化する様なアプローチが必要になっています。
特にそれぞれで以下の様な特徴がある事を理解しておいた方がいいです。
知識:自発的、時間依存性なし
もちろん例外的な事はありますが、基本的に上記の様な特徴があります。
これを踏まえた上で、どの様に仕事に活かせばいいかを次にまとめました。
仕事に活用するたった一つのコツ
ポイントは一つだけです。
仕事が上手くいかなかった時に必ず振り返って、原因が「経験」なのか「知識」なのかはっきりさせる事です。
この時に「何か知っていればちゃんと出来たか?」と自問自答してみてください。
もし答えが「Yes」なら、それは知識不足が原因だった事になります。
知識不足が原因であるなら、まずは必要な知識を覚える事に専念しましょう。
仕事によって必要な知識がまちまちですので、何を覚えればいいかは明確に言えませんが、ネットでキーワードを検索すると関連の情報も出てくるので、周辺知識も身に付ける事が出来ます。
また知識を得るのは、短い時間でできますので、勤続年数によらず他の人と差をつける事も出来るかもしれません。
もし答えが「No」なら、それは経験不足が原因だった事になります。
対策は難しいですがあえて言うと、
・1回の経験を大切にする事
・経験者から情報を得る事
・活動報告、レポートを読む事
になります。何とか経験を知識側に変換して、先に手に入れる方法を考えるのが一番効率的な手段になります。
最後に教育者にお願い
最後に何でこの記事を書いたかと言うと、教える事を嫌ってすべて経験しなさい、っていう教育者が多いからです。
上でも書きましたが、今は多くの情報を簡単に手に入れる事が出来ます。
これのおかげで、昔が10年かかっていた事が5年くらいで習得出来るなんてザラにあります。
なのに自分が通った道を通らせたい(同じ苦労をさせた)という思いが強い人が多いなと思います。
大声で言いたいのは、「楽して最高の結果出そうぜ!」って事です。
誰かの参考になれば嬉しいです。